嫌な夢の感触。

君の悪い噂をしている人と話して、彼らに悪い噂は本当ではないと信じていると伝える、なのに自分の心には何か黒い塊が残ってしまう。

せっかくの君の夢なのに。

気持ちというものはいつも難しい。形のないものを言葉にして伝えようとするから。まっすぐなようでまっすぐじゃないというのは良くあることで、きっと「悪い噂」というのもまっすぐに「悪い噂」なわけじゃないんだろうな、と思う。

夢占い的な話じゃなくてね。夢の中の悪い噂の分析ではなくて、現実の話。

例えば、振り向いて欲しいとか、攻撃したいとか、誰かと仲良くするための手段だとか。

そういうのは僕にはすごく難しくて。できれば僕は君への言葉は裏返しとかしたくないんだ。

だから、できるだけ手を伸ばして、近くにいよう。近くにいれない時があったら言葉を贈ろう。言葉が裏返しになってしまわぬように。