東京のホテルから、宛名のない手紙を書いてます。昔から狭い場所に、ひとりでじっと動かずに空想に耽ることが好きだったので広い部屋よりすごく落ち着きます。
ひとりで過ごす広い部屋は寒々しいのと、自分の体温だけでは気配を埋め尽くすことができなくて寂しい気持ちになります。あ、そういえば最近は函館に旅をしてきました。
部屋から津軽海峡が見えるのと、一面の砂浜が雪に覆われていてとても幻想的だったのが素敵だったな。
夜中にバルコニーにでると、海風に舞う雪がとても心象的で、心が静かにその世界に引きづり込まれる感じがするんだけど、なぜかその時の僕はとても心が穏やかで落ち着くのです。
月光に映しだされる君の肌が恋しいです。
こうやって、人の物語にも四季があるんだなと感じます。
全ての季節を見れる人生って素晴らしいですね。過去と現在が交差することがあるなら、あの日の空に戻って無邪気に笑っていたいものです。
それが無理なのはわかっているから、今日も写真を撮って時を刻みます。